空き家の梅雨対策は大丈夫?梅雨入りを受け富山県・魚津市の行政書士が解説

本日2026年6月20日、富山県を含む北陸地方が梅雨入りしたとの発表がありました。

「梅雨の間、誰もいない実家は大丈夫だろうか…」

「梅雨と空き家って関係あるの?」

など、心配事やわからないことがあるという方もやはりいらっしゃいます。

梅雨の時期は、約40日間にわたって雨と高湿度が続きます

この時点で、空き家に不安を抱かれた方も多いのではないでしょうか?

人が住んでいる家なら日々の換気や雨漏りチェックができますが、空き家は誰も対応しないまま長期間の高湿度にさらされることになります。

この記事では、梅雨の時期に空き家で起こりやすいトラブルとその対策を、空き家問題を専門とする行政書士であり防災士である当事務所代表が、具体的に解説します。

目次

なぜ梅雨は空き家にとって「最大の敵」なのか

富山県にお住いの方にとっては説明不要かもしれませんが、空き家にとって梅雨が深刻なのは、湿気がこもるからです。

人が住んでいれば、窓を開けての換気、エアコンや除湿機の使用、日常の掃除などで室内の湿度をコントロールできます。

しかし、空き家では窓を閉め切ったままの状態が続くため、梅雨の高湿度がそのまま室内に蓄積されます。

富山県は日本海側特有の湿潤な気候で、梅雨の時期は湿度が80%を超える日も珍しくありません。

この環境下で換気されない室内は、カビや木材の腐朽にとって絶好の温床となります。

梅雨に起こりやすいトラブル4つ

1:カビの大量発生

先ほど少し触れましたが、梅雨時の空き家で最も深刻なのがカビです。

閉め切った室内では湿気の逃げ場がなく、壁紙、畳、押入れ、浴室など、あらゆる場所にカビが広がります。

カビは見た目の問題だけでなく、木材や壁の素材を劣化させ、建物の構造にダメージを与えます。

一度広範囲にカビが発生すると、除去には専門業者への依頼が必要になり、費用も高額になりがちです。

また、カビが発生した空き家を売却や賃貸に出す場合、内覧時の印象が極めて悪くなり、資産価値の低下に直結します。

2:木材の腐朽・シロアリ被害

高湿度の状態が長期間続くと、床下や柱などの木材に腐朽菌が発生し、木材の強度が低下します。

腐朽した木材はシロアリを誘引しやすく、二重のダメージを受けることになります。

富山県は木造住宅の割合が高い地域で、国土交通省の調査では、空き家の約7割が木造一戸建てであり、そのうち約77.5%が旧耐震基準の建物です。

もともと老朽化が進みやすい建物に梅雨の湿気が加われば、劣化は一気に進行します。

3:雨漏り・浸水の発見遅れ

内部の問題だけでなく、外部からの要因も気を付ける必要があります。

梅雨の長雨や集中豪雨により、屋根や外壁の劣化箇所から雨水が浸入するリスクが高まります。

人が住んでいれば天井のシミや壁の湿りに気づけますが、空き家では雨漏りの発生に何週間も気づかないことがあります。

発見が遅れるほど浸水範囲は広がり、床材の腐朽、電気配線のショートリスク、カビの急速な拡大につながります。

雨どいが詰まっている場合は排水が追いつかず、軒先や基礎への被害も起きやすくなります。

4:雑草と害虫の急増

梅雨の温暖・多湿な環境は、敷地の雑草が爆発的に成長する時期でもあります。

1〜2か月放置しただけで庭が藪のようになり、蚊やゴキブリ、ムカデなどの害虫が大量発生します。

雑草が伸び放題の空き家は、近隣住民からの苦情や行政からの指導の原因にもなります。

空家等対策特別措置法は、所有者に周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう適切な管理の責務を課しています。

やっておきたい梅雨対策

梅雨に入る前に、以下の対策を行っておくことで被害を大幅に抑えられます。

換気経路の確保

可能であれば一度現地を訪れ、各部屋の窓を開けて空気を入れ替えましょう。

長期間来られない場合は、通気口が塞がれていないか確認するだけでも効果があります。

押入れやクローゼットの扉は開放しておくのがおすすめです。

雨どい・排水口の清掃

落ち葉やゴミが詰まっていると、大雨時に排水が追いつかず浸水の原因になります。

雨どいと排水口の詰まりを除去しておきましょう。

屋根・外壁のひび割れ確認

目視でわかる範囲で、屋根の瓦のずれ、外壁のひび割れ、コーキングの劣化をチェックします。

異常があれば梅雨前に補修しておくことが理想です。

敷地の除草

梅雨に入ると雑草の成長スピードが加速するため、梅雨前に一度除草しておくと管理が楽になります。

ブレーカーの確認

 雨漏りによる漏電・通電火災を防ぐため、長期不在の場合はブレーカーを落としておくことも有効な対策です。

遠方からの対策が難しい方へ

以上のように、空き家においての梅雨対策は特別なことや専門的なことは必要なく、基本的なことのみで充分です。

しかし、対策が必要なのはわかるけど、梅雨前に富山まで行くのは難しいという方も多いでしょう。

空き家管理代行サービスを利用すれば、月2回の巡回点検で換気・通水、雨漏りの有無の確認、敷地の状態チェックを行い、異常があれば報告を受けることができます。

また、異常を報告した際、希望される場合は当事務所が最善の業者紹介や段取りの手配までご対応しております。

梅雨という最もリスクの高い時期に、現地に誰かの、そして専門家の目があることは大きな安心材料です。

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