台風シーズン前にやるべき空き家点検ポイント3選|富山県・魚津市の防災士が解説

もう5月下旬となり、暑さ対策を講じなければならない日々が続いています。

夏と言えば、花火に夏祭り、そうめん等々、楽しみなことも多い一方で、心配になることも。

それが、台風の被害です。

「台風が来たとき、誰も住んでいない実家は大丈夫だろうか…」

「かなり古い家だから台風で家に被害がないか心配…」

そのようなお悩みを聞くことが増えてきました。

毎年7月から10月にかけて台風シーズンがやってきます。

人が住んでいる家であれば事前の備えができますが、空き家は誰も対応できないまま暴風雨にさらされることになります。

気象庁の統計によると、2025年の日本への台風接近数は13回、上陸数は3回でした。

富山県は日本海側に位置するため本州への上陸台風の直撃は比較的少ないものの、台風が日本海を通過する際のフェーン現象による強風や大雨の影響を受けやすい地域です。

この記事では、行政書士であり、防災士としても空き家管理代行を行っている代表が、防災士の知見から、台風シーズン前にチェックしておきたい空き家の点検ポイントを3つに絞って解説します。

目次

なぜ台風前の点検が重要なのか

ポイントを解説する前に、そもそもなぜ点検しなければならないのでしょうか?

所有物である空き家が台風によって損壊した場合、当然ですが所有者にとってはネガティブな出来事です。

しかし、空き家の所有者にとって最も怖いのは、台風による飛散物で近隣に被害を与えてしまうことです。

民法第717条第1項では下記のように定められています。

「土地の工作物の設置または保存に瑕疵(欠陥)があり他人に損害を生じた場合、占有者が責任を負い、占有者が注意を尽くしていたときは所有者が賠償しなければならない」

空き家には占有者がいないため、所有者が過失の有無に関わらず損害賠償責任を負います

つまり、「台風のせいだから仕方ない」は通用しません。

老朽化した屋根瓦が飛散して隣家や車を壊した場合、建物に本来あるべき安全性が欠けていたと判断されれば、所有者の責任となり得るのです。

最悪の場合、命に係わることにもなります。

空家等対策特別措置法第3条も、空き家の所有者に適切な管理の責務を課しています。

台風前の点検は、自らの資産を守るだけでなく、法的リスクを減らすためには欠かせない行動です。

1:屋根・外壁・雨どいの状態

台風時に最も被害を起こしやすいのが屋根まわりです。

テレビのニュースで台風被害のことを放送している時に、よく見るものですね。

瓦のずれや浮き、トタン板のめくれ、棟板金の釘の浮きなどがあると、強風で飛散して隣家や通行人に被害を与える原因になります。

富山県や長野県では冬季の降雪による荷重で屋根が傷みやすく、雪解け後に劣化が一気に進むこともあるため、台風シーズン前の確認は特に重要です。

また、外壁のひび割れや剥離も点検すべきポイントです。

外壁材が脱落すれば飛散物となりますし、ひび割れから雨水が浸入して建物内部の腐朽を加速させます。

雨どいの詰まりや破損も見逃せません。

雨どいが詰まっていると大雨時に排水が追いつかず、軒先や外壁に雨水が直接あたって劣化を早めます。

定期的に、落ち葉や鳥の巣などが詰まっていないか確認しましょう。

2:庭木・敷地まわりの飛散物

これについては、実際には見落としがちな方が多いのではないでしょうか?

空き家の敷地では、管理されずに伸び放題になった庭木や枝が台風時の大きなリスクになります。

民法第717条第2項は、「竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合」にも工作物責任の規定を準用すると定めています。

つまり、庭木が倒れて隣家のフェンスや車を壊した場合にも、所有者が損害賠償責任を問われる可能性があるのです。

点検すべき具体的な項目は、隣地や道路にはみ出している枝はないか、枯れて折れかけている枝はないか、幹が傾いたり根元が腐ったりしている木はないかという点です。

合わせて、敷地内に置きっぱなしの物干し竿、古いプランター、ブロックの破片なども確認しましょう。

風速30メートルを超えるような暴風では、こうした日用品や小物も凶器のように飛散します。

撤去できるものは事前に片づけ、固定できるものはしっかりと固定しておくことが大切です。

3:雨戸・窓・排水口の確認

3つ目のポイントは、建物内部への雨水の侵入を防ぐための確認です。

これについては、自身の資産を守るための行動です。

雨戸がある場合は閉まるかどうか、戸車やレールが錆びて動かなくなっていないかをチェックします。

雨戸がない窓には飛散防止フィルムの貼付や板での養生も有効です。

窓ガラスのひび割れやサッシ周りのコーキング(目地のゴム材)の劣化も確認しておきましょう。

コーキングは経年で硬化・収縮して隙間ができ、そこから雨水が浸入します。

特に空き家では換気が不十分なため、一度浸水すると湿気がこもり、カビや木材の腐朽が急速に広がります。

ベランダや玄関まわりの排水口の詰まりも見落としやすいポイントです。

落ち葉やゴミが溜まって排水口がふさがれていると、大雨時に水が溜まり、室内への浸水につながります。

ご自身での点検が難しい方へ

ここまで3つの点検ポイントをご紹介しました。

しかし、遠方に住んでいるオーナー、専門知識がなく点検方法がわからない方などは、現地を訪れて確認するのは容易ではありません。

空き家管理代行サービスを利用すれば、月2回の巡回点検で屋根や外壁の異常、敷地の状態を定期的にチェックし、台風前の事前確認もあわせて対応できます。

また、点検により発見した修理が必要な部分については、修理業者の手配まで全て当事務所で対応いたします。

万一の被害発生時にも、現地の状況をすぐに確認・報告できる体制があることは、所有者にとって大きな安心材料です。

廣瀬アシスト行政書士事務所へのご相談はこち

ご相談・お見積りはすべて無料です。

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当事務所は「空き家・地域再生専門」の行政書士事務所として、富山県を拠点に、北信越全域の空き家バンク登録申請、空き家管理代行、そして空き家活用や補助金申請・融資サポートに対応しております。

その他の地域の空き家にお困りの方も、まずはお気軽にご相談ください。

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