「なんか気づいたら近所に空き家増えてない?」
「あそこらへん、空き家ばっかりだよな…」
こんなことを、地方で生活されている方々は一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
その感覚は、データでも裏づけられています。
全国の空き家は約900万戸と過去最高を記録していますが、空き家が増えやすい地域にはいくつかの共通した特徴があります。
この記事では、空き家が多い地域に見られる3つの特徴を、富山県・長野県の実情を交えてわかりやすくご紹介します。
なぜ富山県と長野県なのか?
それぞれ、当事務所の所在地と、代表が大学時代を過ごしたゆかりの地であるためです(笑)
まず知っておこう!富山県・長野県の空き家の現状
総務省「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)によると、全国の空き家率は13.8%です。
これに対し、富山県は14.7%、長野県は約20%と、いずれも全国平均を上回っています。
こう見ると、両県ともに放置空き家の問題は深刻です。
では、なぜこうした地域で空き家が多くなるのでしょうか?
3つの特徴を見ていきましょう。
1:若い世代の流出が続き、人口が減っている
空き家が多い地域の最も根本的な特徴は、真っ先に思い浮かべた方もいらっしゃると思います。
人口減少、とりわけ若い世代の都市部への流出です。
国土交通省の令和元年空き家所有者実態調査によると、空き家の取得経緯の約56%が相続によるものです。
親世代が住んでいた家を子世代が受け継いでも、すでに別の場所で暮らしを築いているため住む人がいない。
これが空き家発生の最大の原因です。
ご相談でも、また、自治体職員からの情報でも、やはりこのお悩みは最も耳にする機会が多いと感じています。
富山県の人口は1998年をピークに26年連続で減少しており、2024年10月時点で約99万6千人となっています。
当事務所の所在地である魚津市や、黒部市・入善町・朝日町はいずれも県内から県外への転出超過が続いています。
長野県も同様の構造を抱えており、中山間地域を中心に若年層の流出と人口減少が進んでいます。
進学や就職をきっかけに地元を離れ、そのまま帰ってこないケースが空き家を生み出す典型的なパターンです。
富山県であれば富山市へ、長野県においても松本市や長野市へと、進学・就職をきっかけに地元を離れるケースは私の周りでも数多く見られます。
2:高齢化が進み、ひとり暮らしの高齢者世帯が多い
空き家が多い地域の2つ目の特徴は、高齢化率の高さと、高齢者のみの世帯の多さです。
1つ目の特徴と関連していますね。
平成30年の住宅・土地統計調査では、65歳以上の方のみが住む戸建て住宅は全国で約829万戸にのぼっています。
これらは、施設入所や入院、あるいは亡くなった後に居住者がいなくなる「空き家予備群」と指摘されています。
高齢者が施設に入った後、子世代が遠方に住んでいると「とりあえずそのままにしておこう」となりがちです。
そして、そのまま数年が経過して家が傷み、管理不全の空き家になっていく。
ご相談を聞いていると、やはり親族がご存命である場合は、いつか家に戻るかもしれないという希望や考えをお持ちになる方が多いことも空き家が増える一因と考えられます。
この流れは、富山県でも、長野県でも共通して見られるパターンです。
空家等対策特別措置法第3条は、所有者に適切な管理を求めていますが、高齢化が進む地域ほど管理の担い手が不足しやすいという構造的な課題があります。
3:木造住宅の割合が高く、建物が老朽化しやすい
ここまでは人に関しての特徴を挙げました。
しかし、建物から人がいなくなるとすぐに管理不全の空き家になるのかというとそうでもありません。
綺麗な建物、丈夫な建物であればすぐに買い手が見つかることでしょう。
3つ目の特徴は、住宅の老朽化です。
国土交通省の資料によると、賃貸・売却用や二次的住宅を除く空き家のうち約7割が木造一戸建てであり、そのうち約77.5%が1980年(昭和55年)以前の旧耐震基準で建てられた住宅です。
木造住宅は定期的な換気や手入れを行わないと、湿気によるシロアリ被害や木材の腐朽が急速に進みます。
私の祖母の家では、十分な管理のもと実際に生活しているにも関わらずシロアリ被害が発生しました。
管理がされていない空き家であればなおさらというのは明白です。
特に富山県や長野県のような降雪量の多い地域では、雪の重みによる屋根の損傷、融雪水による外壁・基礎の劣化が加わるため、管理されない空き家の老朽化スピードは温暖な地域より格段に速くなります。
2023年12月施行の改正空家等対策特別措置法では、「管理不全空家」制度が新設され、老朽化が進んだ空き家への行政の介入が早まりました。
勧告を受ければ固定資産税の住宅用地特例が適用除外となり、税負担が最大約6倍に跳ね上がるリスクもあります。
あなたの実家がある地域、当てはまっていませんか?
ここまでの3つの特徴をまとめると
「若者が出ていく」「高齢者だけが住んでいる」「古い木造住宅が多い」
という特徴は、まさに富山県や長野県、北信越の多くの地域に当てはまります。
空き家問題は他人事ではなく、自分の実家にも起こりうる現実です。
遠方にお住まい、または体力や時間的に定期的な管理が難しい方には、月2回の巡回点検で建物の状態を見守る空き家管理代行サービスという選択肢もあります。
被害・トラブルが発生してからでは間に合いません。
「まだ大丈夫」と思っているうちに手を打つことが、将来のリスクと負担を大きく減らす最善策です。
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ご相談・お見積りはすべて無料です。
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TEL:080-2957-9028(8:30〜19:00)
当事務所は「空き家・地域再生専門」の行政書士事務所として、富山県を拠点に、北信越全域の空き家バンク登録申請、空き家管理代行、そして空き家活用や補助金申請・融資サポートに対応しております。
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